非専門医のためのリウマチ・膠原病診療**金芳堂/三村 俊英/9784765318273**

販売価格
4,400円(税込み)
編著
三村 俊英
出版社
金芳堂
分野
 
膠原病・リウマチ

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書籍版 販売期間
2020/04/13~
JANコード
9784765318273
商品コード
9784765318273
発行 2020年4月
サイズ A5 / 208p
ISBN 978-4-7653-1827-3
内容紹介:非専門医を対象に、診療時の適切な対応や専門医への紹介のタイミングなどについて、NG事例をもとに必要ポイントを解説した一冊。古い知識や経験則に基づいて行われる不適切な診療の結果として、患者が不利益を被った状態で専門医に紹介されてくるケースが頻繁にあります。こうした現状を打開するための正しい対応例を伝授します!目次:その1 リウマチ膠原病に対する考え方と初期対応のNG NG1 関節リウマチは関節破壊を進行させては×!NG2 関節リウマチは痛みを抑えるだけでは×!NG3 関節が痛い=関節リウマチによる関節炎と決めては×!NG4 副腎皮質ステロイドは全ての膠原病の治療薬と考えるのは×!NG5 リウマチ膠原病を疑ったら「とりあえずステロイド」は×!NG6 感染症と悪性腫瘍の精査を行う前に強力な免疫抑制療法を施行しては×!NG7 B型肝炎ウイルス感染を確認せずに免疫抑制療法は×!NG8 潜在性結核の有無を確認せずに免疫抑制療法は×!NG9 専門外だからという理由で診療拒否は×!NG10 免疫抑制薬投与中に悪性腫瘍が見つかった場合は専門医に報告しないのは×!その2 血液検査、画像検査の解釈のNG NG11 関節リウマチを血液検査だけで診断しては×!NG12 レントゲンで異常がなくても関節リウマチを否定しては×!NG13 炎症反応が正常だから関節炎がないと言っては×!NG14 膠原病の診断は抗核抗体や自己抗体が全てと考えては×!NG15 自己抗体の抗体価が高い=必ず活動性が高いと考えるのは×!その3 関節リウマチ診療のNG NG16 関節が痛い=炎症が残っていると決めつけては×!NG17 禁忌事項を確認せずにメトトレキサート投与は×!NG18 専門医と相談せずに生物学的製剤治療は×!NG19 関節リウマチに対して副腎皮質ステロイドを漫然と長期間使用するのは×!NG20 関節リウマチに対してレントゲンのフォローを行わないのは×!NG21 本人の希望を無視して治療を行うのは×!NG22 リウマチ性多発筋痛症の診断を安易に行っては×!NG23 高齢者の関節リウマチは若年者と同様に考えては×!その4 副腎皮質ステロイド治療のNG NG24 骨粗鬆症対策を行わないのは×!NG25 血糖値は「食前」だけで評価しては×!NG26 低用量を目指して減量しなければ×!NG27 一律にプレドニゾロン換算5mg/日ずつ減量するのは×!コラム: リウマチ膠原病診療の夢 「スワンネック変形」という用語は 「死語」に出来るか!? 関節エコーがもっと普及して欲しい日本一の医療過疎県で理想の医療を展開したい医療連携の重要性に目を向けて欲しい専門医からのメッセージ リウマチ膠原病診療で何よりも大事なのは「患者さんの病気や治療に対する理解」 関節エコーは診察技術向上にも有用 関節を触らずして関節リウマチ診療はあり得ない抗核抗体測定はまず「FA法」で大事なことは「緊急時の対策」を決めておくこと本当は生物学的製剤に頼らない方法を模索すべき副腎皮質ステロイド投与にあたり必要なことは「患者さんへの十分な説明と理解」レントゲンフォローは病気の理解や治療に対する意識向上につながる高齢RA診療は地域特性を知ることも重要 骨粗鬆症対策は極めて重要です食後血糖でのスクリーニングが浸透して欲しい副腎皮質ステロイドの副作用は実感しにくい日々思うこと かつての膠原病内科医は偉大です副腎皮質ステロイドは「とっておきの薬」!?リウマチ膠原病診療で重要なのは「バランス感覚」 検査漏れを防ぐためには悪性腫瘍合併例は本当に悩ましい リウマチ診療はまだまだ発展出来る膠原病診療に対する世間の認識は リウマチ膠原病診療が浸透しない背景にある専門医不足 医療経済にどう向き合うべきか リウマチ性多発筋痛症という病気は存在するか? 膠原病の名医が成せる技序文:監修のことば関節リウマチ・膠原病関連の書籍は少なくはありません。執筆者の多くは、名前の通った所謂大御所の先生方です。そんな中で、この『こんな対応はNG!非専門医のためのリウマチ・膠原病診療』はひと味違うユニークな本です。まず、執筆者は単独で、当科の優秀な中堅医師の和田琢です。どちらかと言えば歯に衣着せずに物事を語る専門医で、情報発信能力は高いです。私達のように専門診療施設にいる専門医は、日常診療において非専門医の先生方と様々な形で診療連携をさせていただいており、とてもお世話になっています。一方、連携の有り無しを問わず専門医から見てNGと感じる場面も稀に経験します。本書の主旨は、和田医師が日常診療を通してNGと感じたことを列挙し、その対策や専門医からの希望を根拠やエビデンスを交えて述べるという、真新しい企画です。非専門医の先生方、研修医や専攻医の先生方、そして診療に携わるメディカルスタッフの方々にとっては、日常診療において参考になるとともにもしかしたら耳の痛い内容もあるかも知れません。しかし、間違いなく皆さんの診療にプラスになる内容ですので、その点ご容赦戴きたいと思います。単独執筆なので思い通りにワープロが進み過ぎてレッドゾーンに突入しそうな部分もあり、監修者を引き受けてしまった私は赤ペンで注文を付けたこともありますが、ほとんどは執筆者の意向を尊重しました。和田医師は私達専門医の代弁者でもあるからです。ローカルな話題も出て来ますがこれもご愛嬌で、埼玉県西部地域への小旅行気分でお読み下さい。この本を手に取って戴いた方にとって、必ずやお役に立つことお約束します。