姿勢から介入する摂食嚥下 パーキンソン病患者に対するトータルアプローチ**メジカルビュー社/森若文雄/内田学/9784758320269**

販売価格
4,950円(税込み)
編著
監修:森若文雄(北祐会神経内科病院 院長)/ 編集:内田学(東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリ
出版社
メジカルビュー社
分野
 
リハビリテーション技術

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書籍版 販売期間
2020/09/01~
JANコード
9784758320269
商品コード
9784758320269
発行 2020年9月
サイズ B5 / 256p
ISBN 978-4-7583-2026-9
パーキンソン病患者のほとんどに発生する誤嚥を防ぎ,誤嚥性肺炎を起こさせないためのノウハウが詰まった1冊。
実際のリハビリテーション場面(病院,患者自宅など)の写真を多数掲載し,食事時に咽せたり誤嚥を生じている患者に対してPT・OT・STが「いま何が出来てどう改善できるか」をトータルアプローチの視点から具体的に解説。パーキンソン病の特徴的症状に対する薬物療法や,体重減少を予防する栄養管理などの基本事項をおさえつつ,リハビリテーション関連職種として「安全で機能的な摂食」を実現するための「姿勢」と「呼吸」に焦点を当てた介入を紹介する。

【目次】
1章 パーキンソン病とは
病気の概要
病態
治療
診断
疫学 4
運動障害と非運動障害
運動障害
非運動障害
パーキンソン病に用いる薬物療法
L-ドパ
ドパミンアゴニスト(DA)
ドパミン補助薬
非ドパミン系薬剤
おわりに
パーキンソン病の医学的な治療の流れ
早期パーキンソン病患者に対する治療の流れ
進行期パーキンソン病患者に対する治療の流れ
おわりに
2章 パーキンソン病患者の誤嚥の現状
パーキンソン病患者の誤嚥の現状
肺炎・誤嚥性肺炎の現状
パーキンソン病患者の嚥下障害・誤嚥の現状
パーキンソン病患者の誤嚥の特徴
まとめ
3章 パーキンソン病患者の栄養障害の特徴
パーキンソン病に用いる栄養障害の評価指標
パーキンソン病と栄養障害
パーキンソン病における栄養障害の原因
栄養評価の方法
栄養障害に対するリハビリテーション栄養管理
パーキンソン病患者のサルコペニア,フレイル
フレイル,サルコペニアとは
パーキンソン病におけるフレイル
パーキンソン病におけるサルコペニア
パーキンソン病のフレイル,サルコペニアへの対応
まとめ
4章 パーキンソン病の呼吸機能障害と嚥下機能の特徴
パーキンソン病の呼吸機能障害と嚥下機能の特徴
パーキンソン病の症状
パーキンソン病の呼吸機能障害と嚥下機能の関連
パーキンソン病の呼吸機能障害の特徴
パーキンソン病の呼吸機能評価
パーキンソン病の嚥下機能の特徴
パーキンソン病の嚥下機能評価
おわりに
5章 パーキンソン病に対する嚥下機能評価
直接的検査(嚥下造影検査,嚥下内視鏡検査)
パーキンソン病患者の嚥下機能評価
嚥下造影検査(VF) 60 嚥下内視鏡検査(VE)
VF,VE 実施時の注意点
間接的検査
問診のポイントと質問紙を用いた問診
フィジカルアセスメント
スクリーニング検査
総合的な嚥下能力評価
嚥下音から判別する呼吸と嚥下リズム評価
嚥下音とは
呼吸音
頸部聴診法
頸部胸部聴診法(CCA)
5 章のまとめ
6章 パーキンソン病に発生する摂食嚥下障害の特徴と評価
パーキンソン症状と嚥下障害の関連性
パーキンソン病の摂食嚥下障害と前提となる「食」
摂食嚥下障害の基礎知識
摂食嚥下のメカニズム
誤嚥
呼吸・発声発語面との関連
パーキンソン病の摂食嚥下障害
重症度にみるパーキンソン病の摂食嚥下障害
パーキンソン病患者の誤嚥性肺炎予防に重要な視点
7章 オン,オフと食事提供の考え方
オン/オフ,ウェアリングオフと食事提供の考え方
オン,オフと食事提供の考え方
オン/オフとウェアリングオフ,no on,delayed onについて
対策
おわりに
8章 パーキンソン病の摂食嚥下障害に対する 多職種連携アプローチ
ヤール stage I~II
PTアプローチ,OTアプローチ,STアプローチ
パーキンソン病の運動機能における問題点
理学療法アプローチ
ヤールstage I~IIの理学療法のまとめ
作業療法場面で観察される摂食嚥下動作
姿勢および上肢操作と摂食嚥下の関係
具体的な作業療法アプローチ
自主練習を日常生活に般化する
食事動作の QOL への影響
言語療法アプローチ
ヤール stage III~IV
1 PTアプローチ 板東杏太
ヤールstage III~IVにおける嚥下障害の疫学
嚥下に関係する脳部位
オン / オフ時の対応
姿勢異常(腰曲がり,首下がり)の影響
姿勢異常への介入
パーキンソン病における咳嗽について
まとめ
2 OTアプローチ
食事姿勢
上肢機能と食事動作
食事の工夫
3 STアプローチ
パーキンソン病の姿勢異常
姿勢異常と嚥下障害
姿勢異常を伴う嚥下障害への対応
症例
まとめ
ヤール stage V
1 PTアプローチ
症例紹介
理学療法評価
介入前の食事動作
食事摂取における問題点の整理
実際の理学療法介入
変化点
まとめ
2 OTアプローチ
作業療法評価
介入前の食事動作
食事摂取における問題点の整理
実際の作業療法介入
変化点
まとめ
3 STアプローチ
言語聴覚療法評価(嚥下機能に対する多角的な評価)
介入前の食事動作
食事摂取における問題点の整理
実際の言語聴覚療法介入
変化点
まとめ
9章 姿勢と呼吸を意識した摂食嚥下障害に対する介入の意義
姿勢と呼吸を意識したPT・OT・ST介入の意義
食事の環境
摂食嚥下に必要な姿勢保持を困難にする要因
異常姿勢と摂食嚥下の関連性
自己摂取者に対するアプローチ
全介助にて食事を摂取する患者に対するアプローチ
まとめ
10章 喉頭の位置を意識するポジショニング
喉頭の位置を意識するポジショニング
パーキンソン病の姿勢異常と嚥下障害
パーキンソン病の嚥下障害に対して一般的に多用される対応
喉頭の位置を意識するポジショニングの考え方(車椅子座位)
まとめ
11章 パーキンソン病の食支援
試料の違いが嚥下に及ぼす影響
試料の違いが嚥下に及ぼす影響
学会分類 2013(食事)
まとめ
安全な嚥下を行うための食支援
日常の食事摂取場面から得られる情報:食事観察の重要性
咀嚼能力の観察による食事形態の調整
ソフト食の作成,既製品の使用について
食欲・嗜好面への配慮
まとめ
栄養強化療法
栄養量の設定について
薬剤の副作用による消化器症状:便秘・嘔吐
内服薬の吸収阻害要因について
栄養強化のための栄養補助食品
おわりに
12章 総括
総括
パーキンソン病の嚥下障害に対するリハビリテーション介入の現状
パーキンソン病の嚥下障害に対して各専門職が担う役割と課題
多職種で取り組むパーキンソン病の摂食嚥下障害に対するリハビリテーション
索引