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医学論文の活かし方**金芳堂/児島 悠史(Fizz-DI/株式会社sing)/9784765318433**

販売価格
3,520円(税込み)
編著
児島 悠史(Fizz-DI/株式会社sing)
出版社
金芳堂
分野
 
薬学

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書籍版 販売期間
2020/10/21~
JANコード
9784765318433
商品コード
9784765318433
発行 2020年10月
サイズ A5 / 228p
ISBN 978-4-7653-1843-3
1日1論文、30日で、薬剤師としてレベルアップ! 医学論文の活かし方
「医学論文は大事だと思うけど、職場では活かせないな」「学生時代は、医学論文を読んでいたんだけど」など、日々の業務に追われ、多くの薬剤師は論文を読む機会から離れてしまっています。
しかし、変化が激しい薬剤師の世界では、添付文書や医薬品インタビューフォームの情報だけでなく、医学論文を読み解き、問題を解決する力も求められています。

本書は、“医学論文の解釈の仕方”や“職場で活かす方法”を伝えます。よく職場で出合う薬のランドマークとなる医学論文をピックアップし、まるで論文抄読会に参加しているかのように、様々な見解を紹介します。1つの論文から、似た見解や異なる見解などが出てきて、論文を読むことの面白さを体感することができるでしょう。また、論文を読むことで、患者に寄り添った服薬指導ができるようになったり、患者にとって納得のいく選択のお手伝いができたり……、医学論文には、日々の薬剤師業務をブラッシュアップするヒントが詰まっていることも体感できることでしょう。さらに、薬剤師だけでなく、これから臨床現場に出ていく薬学部学生にとっても、臨床現場での実践がわかる1冊です。

【目次】
1.【抗ウイルス薬】
健康な成人のインフルエンザに対する、新薬「バロキサビル」 vs 旧薬「オセルタミビル」
N Engl J Med. 2018; 379: 913-923. PMID: 30184455/CAPSTONE-1試験

2.【抗菌薬】
介護施設に居住している認知症患者の肺炎に対する、抗菌薬投与の有益性
Arch Intern Med 2010; 170: 1102-1107. PMID: 20625013/CASCADE試験

3.【抗菌薬】
風邪に対する抗菌薬投与は、肺炎をどのくらい予防するか
Ann Fam Med. 2013; 11: 165-172. PMID: 23508604

4.【うがい薬】
「うがい」の習慣は、風邪の予防にどのくらい役立つか
Am J Prev Med. 2005; 29: 302-307. PMID: 16242593

5.【総合感冒薬】
風邪の初期に飲む市販薬 「葛根湯」 vs 「パブロンゴールドA」
Intern Med. 2014; 53: 949-956. PMID: 24785885

6.【鎮咳薬】
風邪で小児が夜間に咳をしている際、「ハチミツ」で症状を軽減できるか
Pediatrics. 2012; 130: 465-471. PMID: 22869830

7.【抗ヒスタミン薬】
アレルギー性鼻炎に対する、新薬「ビラスチン」 vs 旧薬「フェキソフェナジン」
Allergol Int. 2017 ; 66: 97-105. PMID: 27421817

8.【血糖コントロール】
CVDリスクを抱える2型糖尿病患者に対する、厳格な血糖降下療法の有益性
N Engl J Med. 2008; 358: 2545-2559. PMID: 18539917/ACCORD試験

9.【DPP-4阻害薬】
DPP-4阻害薬の「サキサグリプチン」は、糖尿病患者の心血管イベントを抑制するか
N Engl J Med. 2013; 369: 1317-1326. PMID: 23992601/SAVOR-TIMI53 試験

10.【SGLT-2阻害薬】
SGLT-2阻害薬「エンパグリフロジン」は、糖尿病患者の心血管イベントを抑制するか
N Engl J Med. 2015; 373: 2117-2128. PMID: 26378978/EMPA-REG OUTCOME試験

11.【SGLT-2 阻害薬】
SGLT-2阻害薬「カナグリフロジン」は、糖尿病患者で腎保護効果を発揮するか
N Engl J Med. 2019; 380: 2295-2306. PMID: 30990260/CREDENCE試験

12.【減量/生活習慣改善】
減量や生活習慣の改善は、2型糖尿病の発症を抑制するか
N Engl J Med. 2002; 346: 393-403. PMID: 11832527

13.【スタチン】
脂質異常症の男性に対する、「プラバスタチン」の一次予防効果
N Engl J Med. 1995; 333: 1301-1307. PMID: 7566020/WOSCOPS試験

14.【フィブラート】
「フェノフィブラート」は、2型糖尿病を伴う脂質異常症患者の心血管イベントを抑制するか
Lancet. 2005; 366: 1849-1861. PMID: 16310551/FIELD試験

15.【エゼチミブ】
「エゼチミブ」を「シンバスタチン」に追加することの有益性
N Engl J Med. 2015; 372: 2387-2397. PMID: 26039521/IMPROVE-IT試験

16.【ARB/ACE阻害薬】
「ARB」と「ACE阻害薬」に期待された、併用による上乗せ効果
N Engl J Med. 2008; 358: 1547-1559. PMID: 18378520/ONTARGET試験

17.【降圧薬】
高血圧患者に対する、120mmHg未満を目指した厳格な降圧治療の有益性
N Engl J Med. 2015; 373: 2103-2116. PMID: 26551272/SPRINT試験

18.【サイアザイド系利尿薬】
「Ca拮抗薬」や「ACE阻害薬」は、「サイアザイド系利尿薬」よりも優れているか
JAMA. 2002; 288: 2981-2997. PMID: 12479763/ALLHAT試験

19.【高齢者の降圧薬】
80歳以上の高齢者に対する、降圧治療の有効性と安全性
N Engl J Med. 2008; 358: 1887-1898. PMID: 18378519/HYVET試験

20.【β遮断薬】
心不全に禁忌とされてきた「β遮断薬」は、心不全の治療薬となり得るか
Lancet. 1999; 353: 9-13. PMID: 10023943/CIBIS-??試験

21.【スピロノラクトン】
アルドステロン拮抗薬「スピロノラクトン」は、心不全患者の予後を改善するか
N Engl J Med. 1999; 341: 709-717. PMID: 10471456/RALES試験

22.【抗不整脈薬】
心筋梗塞後の不整脈を、抗不整脈薬で抑制することの有益性
N Engl J Med. 1991; 324: 781-788. PMID: 1900101/CAST試験

23.【抗凝固薬】
心房細動患者に対する、新薬「アピキサバン」 vs 旧薬「ワルファリン」
N Engl J Med. 2011; 365: 981-992. PMID: 21870978/ARISTOTLE試験

24.【抗血小板薬】
動脈硬化性疾患の患者に対する、新薬「クロピドグレル」 vs 旧薬「アスピリン」
Lancet. 1996; 348: 1329-1339. PMID: 8918275/CAPRIE試験

25.【高尿酸血症治療薬】
高尿酸血症患者に対する、新薬「フェブキソスタット」 vs 旧薬「アロプリノール」
N Engl J Med. 2018; 378: 1200-1210. PMID: 29527974/CARES試験

26.【ピロリ除菌薬】
ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌は、自覚症状のない人でも有益か
Cochrane Database Syst Rev. 2015; (7): CD005583. PMID: 26198377

27.【NaSSA】
SSRI/SNRIに抵抗性のあるうつ病患者に対する、NaSSA「ミルタザピン」の上乗せ効果
Health Technol Assess. 2018; 22: 1-136. PMID: 30468145

28.【補完代替医療】
がん治療において、「補完代替医療」を選択することのリスク
JAMA Oncol. 2018; 4: 1375-1381. PMID: 30027204

29.【HPVワクチン】
HPVワクチンの接種は、子宮頸部上皮内腫瘍(子宮頸がんの前病変)を減らすか
BMJ. 2019; 365: l1161. PMID: 30944092

30.【抗認知症薬】
認知機能障害が軽度のうちから、「コリンエステラーゼ阻害薬」を服用することの有益性
Cochrane Database Syst Rev. 2012 ;(9): CD009132. PMID: 22972133

コラム
・臨床試験で気をつけなければならない、いろいろな「バイアス」
・「臨床試験」と「人体実験」の違いは?
・Intention to Treat解析とper protocol解析~データの解析方法にも注目
・エビデンスレベル
・相反する結果を示した論文に出合った時は……?
・双子座と天秤座の患者には「アスピリン」が効かない?
・HPVワクチンは、今も「定期接種」の対象

Break Time ~論文を読む時のTips~
PECO / RCTが適さない研究テーマ / 漢方薬の英語表記 / 新薬についての情報源 / 平均値と中央値 / 内的妥当性と外的妥当性 / プラセボ群を設定する理由 / 背景疑問と前景疑問 / 評価項目の区別 / αエラーとβエラー / 除外基準 / 患者背景がわかるTable1 / 類似研究との比較 / 昔の論文は読みにくい? / 撤回論文 / 二重盲検が難しい研究 / 中間解析 / サブグループ解析 / スピン / 利益相反(COI) / 薬の効果をどう表現するか