PCIで使い倒す IVUS徹底活用術 第3版**メジカルビュー社/本江 純子/978-4-7583-2436-6/9784758324366**
発行 2026年7月
判型:B5判 416頁
ISBN 978-4-7583-2436-6
IVUSガイドPCIの実践知をまとめた好評書,待望の第3版
IVUSの基礎を一通り理解した読者に向けて,病変評価,治療戦略の立案,デバイス選択,合併症の予測と対処,治療後評価まで,PCIの各場面でIVUSをどう活用するかを具体的に解説する。第3版では,最新エビデンスを反映するとともに,IVLをはじめとする新しい石灰化病変治療,カラーIVUS,3D表示などの新技術にも対応。さらに,臨床工学技士を含むカテ室スタッフに役立つ基礎項目を強化し,チームでIVUSを活用するための視点も盛り込んだ。
単なる画像診断にとどまらず,より安全で効果的なPCIを行うために,IVUSから得られる情報を最大限に引き出す。「見る」だけで終わらせない,実践派のためのIVUS活用マニュアル。
【目 次】
Ⅰ IVUSガイドPCIの基礎編
●カテ室スタッフの対応
IVUSカテーテルの選択/準備/術中/術後
●アーチファクトをPCIに活用するには
アーチファクトとは?
押さえておきたいアーチファクト
メディカルスタッフに求められること
●IVUSカテーテル操作上の注意点
PCIに用いられる高周波IVUS
セットアップ時の注意点
カテーテルを進める際の注意点
PCI治療前にIVUSカテーテルが病変部を通過しない場合
PCI後にIVUSカテーテルが病変部を通過しない場合
IVUS画像記録時の注意
IVUSカテーテルを抜去する際の注意点
●CAG所見とIVUSとの対比
CAG所見からIVUS画像を予測する
メディカルスタッフに求められること
●PCIに生かす,血管外のランドマークと冠動脈のオリエンテーション
IVUS観察のポイント
冠解剖とIVUS
血管外の構造物
装置に搭載された便利な機能を活用しよう
IVUSを用いPCIを有効かつ安全に行うために
●PCIの拡張機序を知る
冠動脈内腔の拡張機序
vessel stretch
長軸方向のplaque redistribution
機械的プラーク破綻
デバルキング
拡張機序を知り,PCIに生かす
●IVUSは虚血の指標に使えるか?
IVUSは虚血指標になりうるのか?
左主幹部病変の虚血評価にIVUSを活かす
IVUSを用いた新たな虚血指標
合併症の予測と対処法
●冠動脈破裂の予測と対策法
穿孔(perforation)と破裂・破断(rupture)
冠動脈破裂の機序
冠動脈破裂の予測・予防
冠動脈破裂はIVUSで防げる
●冠動脈解離・血腫とbail out法
解離とは
血腫とは
特発性冠動脈解離(SCAD)
解離・血腫を予測しうるプラークの特徴は?
PCI手技時に伴う解離・血腫形成出現のシチュエーション
冠動脈解離・血腫への最新アプローチ(Update)
●slow flow/no reflow現象の機序と対処法
slow flowを予測するにあたって
IVUS画像からslow flowを予測する
●側枝閉塞の予測と側枝保護のためのテクニック
側枝閉塞
IVUSで側枝閉塞を予測する
分岐部病変治療の基本戦略
側枝保護テクニック
分岐部病変治療
今後の展望
●IVUSの合併症とトラブルシューティング
通常の手技に伴う合併症
IVUSカテーテルのスタック・抜去困難
対処方法
スタックしたIVUSカテーテルが解除できず,末梢に進めない
病態に応じたIVUSガイドPCIの実際
●IVUSガイドPCIの手順と方法
病変性状や治療部位の評価
ステントのサイズと長さをどのように決定するか
確実に病変をカバーするためのIVUSマーキング
PCIのエンドポイントの判断
●ステントレス治療のコツ
血管径と石灰化の有無による治療戦略
ステントレスのリスク評価
●血栓の評価とPCIへの応用
IVUSによる血栓の観察
血栓性病変でのIVUSの活用
AIを活用したIVUS画像解析と血栓評価への展望
●責任病変より末梢部位をどう評価するか
PCI前の責任病変末梢評価について
ステント治療直後に末梢を評価する
心周期で変化する狭窄病変
ステント治療直後にもっと末梢を評価する
●PCIに必要な冠動脈・ステントの病理
動脈硬化性プラークの形成
冠動脈血栓症の成因
薬剤溶出性ステント(DES)の進化と血管治癒反応
ステント血栓症の成因
ステント内再狭窄の成因
薬剤コーティッドバルーン(DCB)治療後の血管反応
病理の視点をIVUSガイドPCIに活かす
Ⅱ IVUSガイドPCIの応用編
●DCAにおけるIVUSのチェックポイント
プラーク分布と性状の把握
DCAのエンドポイントの決定
おわりに
分岐部
●PCIに役立つIVUSの使い方
分岐部病変に対するIVUSの実際
CTOも分岐部病変
デバルキング時におけるIVUSの有用性
起こりやすいトラブル
●長軸像を活用する
左主幹部におけるプラークの分布
長軸像の活用
●びまん性病変におけるIVUSの使い方
びまん性病変の対照血管(reference)とプラークの分布
PCI(ステント留置)時に注意すべき点
landingzoneの決め方
マーキングテクニック
FFR/iFRの併用評価
●小血管におけるIVUS使用の注意点
小血管における有意狭窄の評価
小血管におけるIVUS計測の特徴
小血管のDCB治療とIVUS
小血管へのステント留置
石灰化病変
●PCIに必要な石灰化病変の病因と病理
石灰化の成り立ちと臨床的な分類
Calcified Nodule(石灰化結節)の病理と発生機序
石灰化病変に対するステント留置後の血管反応
病理から考えるIVUS活用と治療戦略
●石灰化病変におけるIVUSの使い方
CAGで石灰化が認識できるかできないか
石灰化後方の情報
スコアリングバルーンのサイズ選択と効果判定
デバルキングの際にIVUSの情報をどのように役立てるか
●石灰化病変に対するIVUSガイドのrotational atherectomy
ロータブレーターのワイヤー選択
burrサイズ選択
具体的な切削方法
●ロータブレーターを安全に行うためのポイント
ロータブレーター前にIVUSを行うか?
ロータブレーター前のIVUSでの石灰化評価
ロータブレーターにおけるlesion modificationとは?
ロータブレーター中のIVUSで徐々に方向修正していく
●orbital atherectomyを安全に使用するためのポイント
orbital atherectomyの特徴
IVUSガイド下でorbital atherectomyを使用する際の注意点
orbital atherectomyによって,より石灰化が修飾されると考えられる病変のIVUSガイドPCI
●IVUSガイドのIVL
IVLの適応・サイズ選択・使い方のコツ
IVL後の評価方法・治療効果判定
IVUSのIVL治療に対する役割と治療戦略の考え方
●石灰化結節におけるIVUSガイドPCIのコツ
Intra-coronary Imaging(ICI)における石灰化結節の定義と画像の特徴
臨床成績のパラドックスと治療戦略
デバルキングとIVUSの活用
IVUSガイド下での特殊戦略:CN内貫通ワイヤリング
●入口部病変
IVUSで見えている画像は透視のどこか?
IVUSマーキング
慢性完全閉塞性病変
●CTとIVUSの対比
慢性完全閉塞性病変(CTO)
血管内イメージングから考えるCTOの成り立ち
CTO-PCIの手技成功を予測するスコア
CTOと心筋ブリッジ
●CTO-PCIにおけるCT情報の使い方
CTO-PCIに心臓CTは必要か
質の高いCTO-PCIとは
●CTOに対する治療戦略の立て方
retrograde approachを考慮する状況と,antegrade approachから移行するタイミング
術前CTの重要性
新しい軸ベクトル解析ソフトウェア
●antegrade approach
antegrade approachの手法
エントリーポイントの重要性
parallel wire technique
classical IVUSガイドワイヤリング
●retrograde approach
retrogradeの手技の最中のどういう状況やタイミングでIVUSを用いることができるか?
antegradeおよびretrogradeのガイドワイヤーがCTO内に存在している状況
IVUS guide Retrogradeガイドワイヤーを通過する際のポイント
extended reverse CART
●IVUSガイドtip detection ADR
CTO病変における3Dワイヤリング法の基本事項
IVUSワイヤリングの3Dワイヤリングの概論
Tip Detection-Antegrade Dissection Re-entry(TD-ADR)
●acute coronary syndrome
ACSに対する血管内イメージングの有用性
ACSに対するイメージングモダリティ:IVUS?
OCT/OFDI?
ACSにおける組織診断とslow flow
no reflowに対するdistal protectionの必要性
●spontaneous coronary dissectionの所見と対処法
SCADとは
IVUSでSCADを診断する
SCADの治療
●川崎病後遠隔期の冠動脈病変の評価
冠動脈後遺症とその経過
川崎病後遠隔期冠動脈病変とIVUS所見
川崎病後遺症以外の冠動脈瘤
再狭窄
●PCI再狭窄のメカニズム
再狭窄の原因
ステント留置後の再狭窄
ステントの課題
●ステント再狭窄に対する治療戦略
ステント内protrusionが原因のステント血栓症症例
ステント留置時の拡張不良が原因のステント再狭窄症例
ステントフラクチャーによる再狭窄症例
ステントエッジ再狭窄症例
ステント内プラーク占有率減少を目指す治療戦略
●病理と血管内イメージングの知識をPCIに役立てるには?
ベアメタルステント(BMS)と薬剤溶出ステント(DES)における再狭窄の病理学的特徴とIVUSでの解釈
In-stent calcified noduleの病理学的背景とIVUS所見
再狭窄・neoatherosclerosisの病理パターン別にみたPCI戦略
●ミニマムコントラストPCIのコツ
造影剤と腎機能障害
ミニマムコントラストPCIのコツ
ミニマムコントラストPCIの実際
●NIRS-IVUSの臨床応用
NIRS-IVUSの特徴
周術期MIや微小循環障害のリスクを判別する
No-reflow現象の発生を予測する
石灰化結節の脂質成分を評価する
●IVUSを用いた薬効評価
IVUSでの動脈内プラーク定量的評価方法と臨床試験結果
冠動脈プラーク定量的測定のポイントとなる点