腹腔内内ヘルニア大全**中外医学社/三毛 牧夫(総合南東北病院 総合診療科)/9784498043503**

販売価格
23,100円(税込み)
編著
三毛 牧夫(総合南東北病院 総合診療科)
出版社
中外医学社
分野
 
外科系 一般

数量

電子版発売中です。(外部サイトへ移動します)

医書JP 電子版ページへ
医書JPご利用初めての方は、こちら >>>
書籍版 販売期間
2021/01/14~
JANコード
9784498043503
商品コード
9784498043503
発行 2021年1月
サイズ B5 / 408p
ISBN 978-4-498-04350-3
腹腔内内ヘルニアの歴史は非常に古いにもかかわらず,その概念・定義もいまだ明確ではない.
この状況を打破するために,最新の論文はもちろん,多数の歴史的な原著・原論文を実際に参照して腹腔内内ヘルニアの歴史を辿った上で,現代の発生学・筋膜解剖学に則った正確な膜構造の理解を礎として,腹腔内内ヘルニアを俯瞰した.添えられた多数の分かりやすいイラストが,読者の理解をさらに深める.まさに唯一無二の1冊.

【目次】
序章
1 ヒト発生と筋膜構成が明らかになったことによる理解の変遷
2 根本的な用語の定義の問題解決
3 重複記載について
4 腹腔内内ヘルニアを統合再定義することの意義

総論
第1章 基礎編―人体発生―
I ヒトの発生段階
II 消化管の発生
III 腸管回転と固定,そして癒合
IV Treitz靱帯(十二指腸提筋;superior retention band),Inferior retention bandと横隔結腸靱帯

第2章 腸回転異常と固定異常(Malrotation and Malfixation)
はじめに
1 歴史
2 言葉の定義
3 分類の考え方
4 発生学的分類
附1)Bill分類
附2)腹腔内の膜様構造物

第3章 腹腔内内ヘルニア(総論)(Internal intra-abdominal hernia)
はじめに
I 胎生期の腹膜配置・体壁の概念
II 後腹膜と後腹膜腔
III 言葉の定義―hernia―
IV 本書における腹腔内内ヘルニアの分類
V 臨床所見と診断
VI 腸閉塞症

各論
第1章 傍十二指腸ヘルニア(Paraduodenal hernia)
はじめに
I 傍十二指腸ヘルニアの歴史
II 傍十二指腸ヘルニアの定義
III 傍十二指腸窩とヘルニア
IV 統計
V 症状
VI 放射線学的診断
VII 治療
VIII 傍十二指腸ヘルニアの各型
附1)網?(omental bursa, lesser peritoneal sac)
附2)腹部血管解剖

第2章 結腸間膜が関係する内ヘルニア(Mesocolic hernia)
はじめに
1 総論
2 横行結腸間膜が関与した内ヘルニア
3 S状結腸間膜に関与した内ヘルニア
4 その他の結腸間膜ヘルニア
附)Interparietal herniaとinterstitial hernia

第3章 小腸間膜ヘルニア(Mesenteric hernia)
I 小腸間膜裂孔ヘルニア(Transmesenteric hernia)
II 小腸間膜内ヘルニア〔Intramesenteric(pourch)hernia〕

第4章 大網ヘルニア(Omental hernia;Epiploic hernia)
I 網?と大網の発生学
II 大網ヘルニアの分類
III 大網内ヘルニア(Intra-omental hernia)
IV大網裂孔ヘルニア(Trans-omental hernia,Trans-epiploic hernia)

第5章 小網裂孔ヘルニア(Lesser omental hernia)
1 発生と解剖
2 原因
3 分類
4 統計
5 臨床的所見
6 放射線学的検査
7 複合型小網裂孔ヘルニア
8 外科治療

第6章 Winslow孔ヘルニア(網?孔ヘルニア)(Hernia through the epiploic foramen of Winslow)
I 歴史
II 網?と大網の発生学
III 解剖学
IV Winslow孔ヘルニアの発生機序因子と特徴
V 統計
VI 分類
VII臨床的特徴
VIII 臨床検査
IX 放射線学的検査
X 鑑別診断
XI 外科治療
XII 複合型Winslow孔ヘルニア(Re-entrant hernia)
XIII 手術を終了するに際しての注意
XIV 予後

第7章 肝鎌状間膜に関与するヘルニア(Hernia involving the falciform ligament)
I 腹側胃間膜の発生学
II 解剖学
III 歴史
IV 分類
V 成因
VI 統計
VII 臨床的特徴
VIII 臨床症状および臨床所見
IX 放射線学的検査
X 外科治療
附1)Aberrant umbilical vein症例
附2)肝鎌状間膜のヘルニア化

第8章 盲腸周囲ヘルニア(Pericecal hernia,Paracecal hernia)
I 発生学
II 解剖学
III 盲腸周囲の窩
IV 成因
V 盲腸周囲ヘルニアの分類
VI 統計
VII 臨床的特徴
VIII 放射線学的検査
IX 外科治療
附)腸骨筋膜下窩ヘルニア(Hernia of fossa iliaco-subfascialis)

第9章 Mesodiverticular vascular band herniaおよび他の先天性血管バンド
I Meckel憩室
II Mesodiverticular vascular bandの発生学
III 血管発生学
IV Mesociverticular vascular bandの分類
V 統計
VI Mesodiverticular vascular band herniaの臨床的特徴
VII その他の先天性血管バンド
VIII 外科治療
附)偶発的に検出されたMeckel憩室の対策

第10章 子宮広間膜ヘルニア(Hernia of the broad ligament of the uterus)
I 発生学
II 解剖学
III 分類
IV 統計
V 臨床的特徴
VI 子宮広間膜ヘルニア各論
VII 外科治療

第11章 内膀胱上窩ヘルニア(Internal supravesical hernia)
I 歴史
II 解剖学
III 分類
IV 統計
V 病因
VI 臨床的特徴
VII 放射線学的検査
VIII 外科治療
IX 予後
附1)外膀胱上窩ヘルニア(External supravesical hernia)
附2)その他の骨盤内内ヘルニア

第12章 手術既往のない後天性腹腔内ヘルニア
I 炎症過程に続発するヘルニア
II 鈍的外傷に続発するヘルニア

第13章 医原性腹腔内内ヘルニア(Iatrogenic intra-abdominal hernias)
I 吻合後ヘルニア(Retroanastomotic hernia)
II 人工肛門(ストーマ)に関係した腹腔内内ヘルニア
III 横行結腸切除術後後胃ヘルニアと術後小網裂孔ヘルニア
IV 肥満に対するバイパス手術による内ヘルニア
V 根治的後腹膜リンパ節郭清による内ヘルニア
VI 子宮懸垂術後の内ヘルニア
VII 腹腔内内ヘルニアの病因としての腹膜外手術