認知障害作業療法ケースブック 重度別の認知症と作業療法**メジカルビュー社/池田 学/9784758319461**

販売価格
4,180円(税込み)
ADL/IADL能力の獲得に向けて
編著
池田 学
出版社
メジカルビュー社
分野
 
リハビリテーション技術

数量

販売期間
2021/03/30~
商品コード
9784758319461
発行 2021年3月
サイズ B5判
ISBN 978-4-7583-1946-1
【監修】
池田学(大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室 教授)
【編集】
村井千賀(石川県立高松病院作業療法科 科長)

作業療法士が関わる認知障害を取り上げ,症例を通してより実践的な内容が理解できるシリーズ。
本書では認知症を軽度と中高度に分けてそれぞれの日常生活活動(ADL)/手段的IADLの対応を中心に具体的に解説。認知症者の残存能力を各種評価より見出し,訓練や環境調整によりできる限り自立して生活する方法を示し,認知症の方の支援を行う作業療法士が明日からの実践に使えるような内容となっている。多数の症例がそれぞれへの対応法とともに掲載されており,実臨床ではもちろん,養成校での実習にも有用な1冊。

【目次】
序章 認知機能障害と生活行為障害

Ⅰ章 重度別の認知症とADL/IADL
軽度者,中高度者におけるADL/IADL
ⅠI章 作業療法の特徴と留意点
軽度者,中高度者に対する作業療法

Ⅲ章 作業療法ケーススタディ
1.軽度者に対する作業療法知症
Case1 新たな家事の方法を習得したことで,再度役割を得られた軽度認知症事例
Case2 生活範囲の拡大を目標に軽度認知障害の患者へ訪問支援を行った事例
Case3 エピソード記憶残存時期に道順と手順の習慣化により就労活動を継続しえた一例
Case4 「日付の理解や確認ができる」肯定的側面を活かした軽度アルツハイマー病患者の服薬管理の支援事例
Case5 言語障害と相貌認知の障害を呈した右側頭葉優位の意味性認知症患者に対する在宅生活支援の一例
Case6 日時の見当識への支援とミシンによる縫製作業の継続により在宅生活を維持しえた事例
Case7 家族の強い想いが本人の易怒性につながっていた事例 ―穏やかな在宅生活の継続を目指した関わり―
Case8 見当識や記憶の低下からくる不安の訴えを「もの盗られ妄想」とされていた女性
Case9 介護保険サービス利用に至らない若年性認知症患者に対するオンラインミーティングツールによる在宅生活支援の一例

2.中高度者に対する作業療法
Case1 趣味活動と家事の再開により生活習慣を再構築し,退院後の生活が安定した事例
Case2 興奮症状の背景にある患者要因と介護者要因に対してアプローチした中等度認知症の一例 ―予定がわからない不安と介護者の否定的な態度に着目して―
Case3 買い物手順の残存能力と単一課題の遂行能力に着目し支援した事例 ―不慣れな環境でも,本人らしい生活を目指して―
Case4 アルコール依存症を伴った混合型認知症者に対し,行動・心理症状を改善し園芸センターでの役割を再獲得できた事例
Case5 残存能力を引き出す環境調整・家族支援を行った事例
Case6 仮性作業に対して興味ある作業によって改善した事例
Case7 排泄間隔の調整と通所介護によりトイレ動作,介護負担感の改善が得られた一例
Case8 もの盗られ妄想のある女性に対する穏やかな在宅生活の継続を目指した困り事解決
Case9 信頼関係を構築しながら本人の特性を理解し,適切な役割を提供することによって行動・心理症状の改善に至った重度のアルツハイマー型認知症者の事例