世界基準の臨床歯内療法 第2版**医歯薬出版/石井 宏/9784263446195**
発行 2021年4月
サイズ A4 / 528p
ISBN 978-4-263-44619-5
MI時代の臨床歯内療法のバイブル!!内容を大幅に刷新!
臨床歯内療法のグローバルスタンダードがこの一冊に
●初版より200ページ増でいっそう充実した内容に
『世界基準の臨床歯内療法』と『世界基準の臨床歯内療法2-外科的歯内療法-』の内容を統合し,さらに新項目を追加.この1冊で臨床歯内療法のベーシックからアドバンスまでを網羅.
●最新の情報にアップデート
MI(Minimal Intervention)のコンセプトによって進化した根管形成・根管充填のテクニック,近年開発が進むバイオセラミック系材料の使い方,CBCTによる画像診断,再生療法など,新しい情報に刷新.
●歯内療法にかかわる幅広いトピック
痛みのマネージメント,麻酔,全身的偶発症への対応,外傷,歯根吸収,失活歯のホワイトニング,歯周外科や矯正歯科治療とのコンビネーションなど,初版よりさらに豊富なトピック.
【目次】
Chapter 1 診査・診断と意思決定
I 診査
1.臨床診査
A 問診
B 口腔外診査
C 口腔内診査
2.画像診査
A X線画像診断
B CBCTでの画像診断
II 歯髄の診断
A 意思決定に結びつく歯髄診断の分類
B AAEの分類に基づく診断名
III 根尖歯周組織の診断
A 根尖歯周組織の診査結果の解釈
B 根尖歯周組織の病名のつけ方
C 他疾患との鑑別
IV 痛みの鑑別診断
A クラックトゥースの鑑別
B 非歯原性疼痛との鑑別診断
V 歯内療法の成功率
A 成功の判定基準
B 非外科的歯内療法の成功率
C 外科的歯内療法の成功率
VI 歯内療法における意思決定
1.歯髄保存の意思決定
A 症例の選択
B 原因の除去
C 術式の選択
2.再治療の意思決定
A 成功と失敗の基準
B 診査・診断
C 再治療の意思決定―治療法の選択基準
D 再治療における部位別の考察事項
E 外科・非外科の選択
3.保存・抜歯の意思決定
A 歯内療法専門医が考える保存・抜歯の基準
B 生物学的要因に基づく患歯の分類
Chapter 2 非外科的歯内療法
I 臨床に必要な細菌学的考察
A 臨床における細菌培養試験
B 根尖性歯周炎と細菌
C 感染根管内の細菌
D 根尖孔外の細菌
II 根尖性歯周炎の難治化とその対応
A 一般的な根尖性歯周炎の原因
B 根尖性歯周炎難治化の原因
C 難治化した根尖性歯周炎の対処法
III 無菌的処置環境
A 無菌的処置法と根管内細菌の減少法の位置づけ
B 歯内療法における無菌的処置の実際
IV さまざまな防湿のテクニック
A ラバーダム防湿法の実際
B 防湿困難な場合の対応
V 前処置と主治医や他科との連携
1.外科的歯冠長延長術
A 歯周病専門医からみた歯冠長延長術のタイミング
B 歯冠長延長術の理論的背景
C 歯冠長延長術の実際
2.矯正歯科的歯冠長延長術
A 矯正歯科的歯冠長延長術の目的
B 矯正歯科専門医からみた歯の挺出のタイミング
C 歯の挺出速度のコントロール
D 適応症・非適応症
E 術式
VI 生活歯髄療法
A 生活歯髄療法とは
B 生活歯髄療法の分類
C 生活歯髄療法の成否に影響を及ぼす因子
D 生活歯髄療法の術式
E 生活歯髄療法の術後フォローアップ
VII Initial Treatment
1.根管形成
A 根管形成の目的
B 根管形成器具
C 根管形成の手順と戦略
2.化学的根管洗浄
A 化学的根管洗浄の重要性
B 化学的根管洗浄に使用する薬剤
C 洗浄液の運搬方法(delivery system)
3.根管内貼薬(小板橋 徹)
A 貼薬剤の選択
B 根管貼薬の意思決定
C 臨床における根管貼薬のポイント
4.根管充填
A 根管充填の目的
B 根管充填の概要
C 根管充填の術式
D 根管充填の評価
VIII Retreatment
1.クラウン・ポストの除去
A 術前診査
B クラウンの除去法
C ポストの除去法
2.根管充填材の除去
A なぜ根管充填材の除去が必要か?
B 除去すべき充填材の種類
C 根管充填材除去に使用する器材
D 効率的な除去法
IX 偶発症・困難性への対応
1.レッジ
A レッジとは
B レッジ形成の原因
C レッジ形成の予防
D レッジの対処法
2.石灰化根管
A 歯髄の石灰化とは
B 診査・診断・意思決定
C 石灰化根管のマネージメント
3.穿孔
A 穿孔の原因と好発部位
B 穿孔の診断
C 穿孔の予後に影響を与える因子
D 穿孔の処置
4.破折器具
A 根管内ファイル破折の予防
B ファイル破折の診断と意思決定
C 破折ファイルへの対応
Chapter 3 外科的歯内療法
I 外科的歯内療法の目的とその成功率
A 外科的歯内療法の位置づけ
B 外科的歯内療法の適応症と意思決定
C 外科的歯内療法の術式
D 外科的歯内療法の成功率
II 歯根端切除術
A 術前の注意事項
B 歯根端切除術の術式
C 術後の注意事項
III 意図的再植術
A 適応症と非適応症
B 意図的再植術の術式
C 歯根膜の保存に関する注意事項
IV 外科的歯内療法における術後評価
A 術後の創傷治癒
B 外科的歯内療法における成功の基準
C 追加的治療介入の意思決定
V 外科的歯内療法に関連する偶発症
A 局所麻酔時の偶発症
B 審美障害
C 骨削除・掻爬時の偶発症
D 根尖切除・逆根管形成・逆根管充填時の偶発症
E 上顎洞粘膜の傷害
F 末梢神経の損傷
G 薬剤関連顎骨壊死
VI 歯内-歯周病変への外科的歯内療法の応用
A 歯内-歯周病変に外科的歯内療法を行うタイミング
B 歯内-歯周病変における外科的歯内療法の成功率
C 骨欠損への対応
D 歯根端切除術における遮断膜・骨補填材・成長因子の使用
E GTR法併用時の偶発症
Chapter 4 歯内療法の隣接領域
I 歯内療法領域における痛みのマネージメント
1.術後疼痛
A 正常な範囲内の術後疼痛
B 術後疼痛に対するマネージメント
C 根管治療で取り除くことができなかった起炎因子による疼痛
D 術後疼痛に影響を与える因子
E いわゆるフレアーアップについて
F 根管充填後に痛みがある場合の築造処置
G 術後疼痛に関する患者マネージメント
2.非歯原性疼痛
A 歯科医師が知るべき非歯原性疼痛
B 歯科医師の役割と臨床における非歯原性疼痛のマネージメント
3.歯髄炎・根尖性歯周炎における救急対応
A 診断の重要性
B 治療法
C 補助的治療
D 救急処置における薬物療法
4.全身疾患のある患者や全身的偶発症への対応
A 歯科医療をとりまく状況の変化
B 全身的偶発症
C 全身的偶発症に対するリスクマネージメント
D 全身的偶発症における救急対応
5.歯内療法領域の麻酔
A 局所麻酔の奏効を妨げる要因
B 不可逆性歯髄炎における局所麻酔
C 追加麻酔(補助的麻酔注射)
II 歯内療法処置歯における歯冠修復処置
1.歯冠側からの漏洩
A 歯冠側からの漏洩の概念
B 細菌漏洩を防止するための臨床上の注意点
2.支台築造
A 支台築造
B 築造体と根管との接着
3.歯冠修復(牛島正雄)
A 根管治療歯の生体力学的特性
B 根管治療歯の歯冠修復
C フェルール効果の重要性
III 歯内-歯周病変のマネージメント
A 病因と病態
B 分類
C 各カテゴリーにおける治療手順と予後
D 意思決定
IV 外傷歯のマネージメント
A 外傷後の創傷治癒
B 外傷歯の分類
C 外傷歯の診査方法
D 歯冠破折のマネージメント
E 歯冠-歯根破折のマネージメント
F 水平性歯根破折のマネージメント
G 脱臼歯のマネージメント
H 脱落歯のマネージメント
I 外傷歯の合併症
J 乳歯の外傷
V 歯牙破折の分類とマネージメント
A クラックの典型的な徴候と診断における困難性
B クラックの診査
C クラックの分類・診断・治療計画
VI 歯根吸収の分類とマネージメント
A 永久歯における歯根吸収
B 歯根吸収に関与する細胞・組織
C 歯根吸収が起こる条件
D 歯根表面の治癒と歯根吸収
E 歯根吸収の分類とマネージメント
VII 根尖開放歯における歯内療法
A 根尖開放歯の分類とその原因
B 治療の困難性
C 根尖開放歯の根尖閉鎖法
VIII 矯正歯科治療と歯内療法の関係
A 根管治療歯に対する矯正歯科治療
B 矯正歯科治療による歯髄への影響
C 歯の動きとそれに伴う歯根吸収
D 歯の移動時における生活歯と根管治療歯の歯根吸収反応の違い
E 矯正歯科治療と根管治療のどちらを先に行うか?
F 根管治療後の歯の移動開始時期
G トラブルへの対処法
H 根管治療後の処置と矯正歯科治療の前準備
IX Regenerative Endodontic Therapy(RET)
A 幹細胞を応用した再生療法
B リバスクラリゼーション
X 歯内療法とバイオセラミック系材料
A バイオセラミック系材料とは
B バイオセラミック系材料の物理・化学的特性
C 操作方法と臨床例
XI 失活歯の変色と漂白
A 歯の変色の原因
B インターナルブリーチに用いる薬剤
C インターナルブリーチのテクニック
D 偶発症
E インターナルブリーチ後の修復処置
F インターナルブリーチの成功率
G 患者満足度<