Hospitalist 2021年4号 不整脈 2 心室性不整脈,徐脈性不整脈**メディカルサイエンスインターナショナル/平岡 栄治/9784815720049**

販売価格
5,060円(税込み)
ホスピタリスト Vol.9 No.4
編著
平岡 栄治
出版社
メディカルサイエンスインターナショナル
分野
 
循環器一般

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書籍版 販売期間
2022/05/10~
JANコード
9784815720049
商品コード
9784815720049
発行 2022年5月
サイズ A4変 / 200p
ISBN 978-4-8157-2004-9


【責任編集】
平岡 栄治(東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科)
牧原 優(東京ベイ・浦安市川医療センター 循環器内科)
西原 崇創(ゆみのハートクリニック)

不整脈診療の超専門分野でも,共同意思決定が求められている

皆さんが外来で主治医として継続診療している患者さんには、フレイルな高齢者で「複合疾患」「多様な価値観」をもっておられる方が増えてきていると思います。複合疾患に関してはほとんどの患者さんが何らかの心疾患をもっておられます。不整脈といえば,前号特集で取り扱った心房細動は、この複合疾患の1つとして多くの総合内科医もケアする機会があります。一方、本特集で扱う心室頻拍(VT)は、そのような機会は少ないかもしれませんが、普段みている患者さんがVTになったときに、総合内科医は何ができるでしょうか。例えば、フレイルな高齢者に植込み型除細動器(ICD)を入れるかどうか? という命題です。ご自身が長年主治医としてみている患者さんだったら、どうされますか…

超専門的な分野でも、主治医である非専門医、コンサルトを受けた専門医、その他、意思決定にかかわる人たちが協働してともに考え、いっしょに悩むことが重要と考えます。目の前の「高齢」「複合疾患」「多様な価値観」の患者さんの、ジレンマを感じる意思決定に際し、「これでよかった」と思ってもらえる意思決定になるような支援が不整脈診療でも重要と考えます。

今回の2号にわたる特集の構成にあたっては,このような観点も大切にしました。エキスパートから学びつつ,皆さんの目の前の患者さんにどうやったら還元していけるかを考えるきっかけになれば幸いです。

【目次】
はじめに|不整脈診療の超専門分野でも,共同意思決定が求められている
Editorial 3|心室性不整脈と徐脈性不整脈について

1. 頻脈性不整脈:wide QRS tachycardiaをみたら:忘れた頃にやってくる「火事」に備えよう
[コラム①] 多形性心室頻拍とtorsade de pointes:ニッチでも誰しもが遭遇し得る重要病態
[コラム②] 偶然診断された心室期外収縮(VPC)のマネジメント:どのVPCで検査,治療が必要となるのか?

2. 急性心筋梗塞に合併した心室性不整脈:急性虚血の基礎的背景と不整脈の臨床像から考えるマネジメント
[コラム③] 急性心筋梗塞後の心臓突然死とICDによる予防:突然死のリスク因子とICDによる予防適応
[コラム④] 着用型自動除細動器(WCD)とは何か?:導入・中止が容易,非侵襲的,感染リスクなし
[コラム⑤] 植込み型除細動器(ICD)は何をしているのか?:どのような状況でインテロゲーションが必要か理解しておく

3. 心臓突然死:原因疾患の鑑別とその治療法を中心に

4. 徐脈性不整脈①:鑑別,初期対応~ペースメーカ植え込みまで:ペースメーカの適応は徐脈と症状の一致を見極めることが重要
[コラム⑥] 心房細動後の徐脈頻脈症候群:高齢者に対するカテーテルアブレーションはADLが鍵
[ミニコラム①] 薬剤性徐脈:原因になり得る薬剤が投与されていたら考慮すべきこと

5. 徐脈性不整脈②:ペースメーカ留置後のマネジメント:ペースメーカにかかわる医療従事者において必要不可欠な知識
[コラム⑦] ペースメーカと心電図:その作動を理解し,トラブルに気づくために
[ミニコラム②] ペースメーカやICDなどのデバイス感染では原則抜去!:リード・マネージメントとその実際
[コラム⑧] 条件付きMRI対応の植込み型心臓電気デバイス(CIED):知っておくべき条件と実際の対応
[コラム⑨] 新しいデバイス:リードレスペースメーカ,皮下植込み型除細動器(S-ICD):エビデンスと適応および今後
[コラム⑩] ペースメーカと心不全:右室ペーシングによる悪影響をどう抑えるか
[コラム⑪] Brugada症候群,早期再分極症候群:失神があればまず失神の診断力が,そして家族歴の問診と心電図所見の判読が重要
[ミニコラム③] 失神の診断には問診が重要:前兆なし,運動中,臥位中の心原性失神はすみやかに循環器内科へコンサルト
[コラム⑫] 不整脈疾患をもつ患者にかかわる自動車運転制限:担当医には患者がルールを遵守できるように導く責務がある

6. 緩和ケアにおけるICDの除細動機能停止:“挿入時の有益性 > 除細動に伴う苦痛”が想定される場合の選択肢

【連載】
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第3回|telemedicineの実装に必要なツールは何か?
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